代表挨拶

1.この事業にかける想い

ライフロボティクス社は2007年創業です。人をたくさん採用するなど、本格的に動き始めたのが2013年頃からです。

私は、これからの日本の産業や経済の状況に関して強い危機感を持っています。日本の産業や経済が成り立たなければ、研究者は研究ができないし、人々の生活が成り立たない…… 大好きな日本を、むざむざ衰退するままにしておきたくありません。

私は、経済産業省管轄の国内最大規模の公的機関である、国立研究開発法人 産業技術総合研究所(産総研)の主任研究員として評価していていただいています。たくさんの論文を発表し、学会の賞を頂いただけでなく、研究成果が多くのテレビや新聞で取り上げられていることからもわかります。産総研は私にとって、地位も名誉もお給料も安定してもらえる、言ってみれば「いい世界」です。産総研で定年までいくのも成功事例のひとつだったと言えるでしょう。

しかし、私には、そんな個人的成功はひどくちっぽけなものに思えました。ともかく日本をなんとかしなきゃいけない。そのためなら、私個人の地位や名誉、経済的安定などを捨てることに躊躇はなかったです。

ふと産業ロボットの分野に目をやると、人の身近で一緒に働く協働ロボットが、米国、EU、中国、韓国などを巻き込んだ世界的潮流になっている中、日本は大きく遅れをとっていました。しかし私は、日本がトップになれる技術を持っていたのです。では、事業としてなんとかしていこう。日本発の協働ロボットという分野を立ち上げよう。ライフロボティクスを、その分野においてグローバルエクセレントカンパニーにしていこう。それぐらいしないと、日本の次の50年の繁栄はないだろう…… こうして私と会社のビジョンははっきりと固まりました。

このように思ったところで、世界レベルの事業など、ひとりでできるものではありません。たくさんの人に手伝ってもらわなければならないし、世界をリードするためにはスピードも重要です。大事なのは、どれだけ速く、どれだけ多くの人と進んでいけるかということです。

多くの方が私のビジョンに共感し、サポートしてくださいます。こうして、ライフロボティクスは力強く進むことができます。私は役員・社員を含め、私たちと関わってくださる全ての方にとても感謝しています。たくさんの人の想いがひとつになることで、ライフロボティクスの事業は、より速いスピードで、より大きなスケールで実現していきます。

2.わたし達の覚悟

わたし達の覚悟は、
「人手不足」という言葉をなくす
を必ず実現するということです。
今後の人類の発展に貢献するために、未来の子供たちに豊かな地球を手渡すために、全力で取り組みます。わたし達は、人を虐げる技術開発を行うつもりはありません。人を幸せにするための会社でありつづけます。ライフロボティクスのために働いてくれる役員・社員にも最大限働きやすい環境を提供し、幸せになってもらいたいと思います。そこから日本を幸せにし、ひいては世界を幸せにしたいと思います。

以上のことは、私が産総研からスピンアウトしてライフロボティクスを作ったときに決断しました。私は、この事業には人生をかけています。人生をかける価値のある事業だと思っています。大幅な年収ダウンでも来てくれるという社員も含め、役員・社員・関係者全員がその人なりの覚悟、アントレプレナーシップをもって、事業を成功させようと決意しています。

3.人とロボットが協働作業を行う世界のすばらしさ

イギリスで起きた産業革命は、人に大きなエネルギー源を与えました。それ以来、技術は人を自由にし、力を与えてきましたが、残念ながら、技術が人から人らしさを奪い、不幸にすることもありました。しかし、ロボットが起こす新たな「産業革命」は、人をより人らしくし、幸せにします。

協働ロボットは、誰もが嫌がる単純作業、身体を痛める繰り返し作業などを人の代わりに行ない、それらの負担から人々を解放します。このことで協働ロボットは人に、より人らしい仕事に従事できる環境を用意します。つまり、協働ロボットと共に働くことで、より付加価値の高い作業につくことができるようになるのです。これは賃金の上昇を意味します。このことは、ワーキングプアの解消に一役買うことができるでしょう。また、人口が減っていく中でどう労働力を確保するかといった問題についても、協働ロボットが有力な解決策のひとつとなってくれるでしょう。

大事なのは、ロボットはあくまで、人が人らしく生きるための「道具」であるということです。決してロボットが主人公なのではありません。常に人を主人公として考え、人類の発展に貢献することで、素晴らしい世界が作れる、と私は信じています。

私はロボットが、今の家電のようにごく当たり前に世間に溢れている世界を想像しています。誰もがロボットをわざわざロボットと認識せず、ごく自然に馴染んで一緒にいる世界― ロボットがそこまで世間に普及したとき、人の生き方を根本から変える世界が実現されると思っています。ちょっと手が足りないときに使える、安心で安全で、人の隣にいて違和感のないロボットが溢れる世界。皆が空想で思っていたような世界が実現できるのです。

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