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吉野家店舗のCORO食器洗浄工程導入について(COROの特徴、食器の認識)

●COROの特徴
COROは、人との協働作業を前提に、
垂直多関節、スカラ、パラレルの問題点をすべて解決することを目的に開発されたロボットです。

1.鋭角な肘回転関節をトランスパンダー(特許技術)を使った伸縮関節に置き換えることを、世界で唯一実現した
2.軸配置などを研究し、極めてシンプルな動作を実現し、誰でも動きが理解できるようにした
3.可動範囲すべてを使えるようにした
4.軽量に向けた研究開発により本体重量が26kgと軽量化に成功し、トランスパンダーにより重心位置を胴体近傍に移動させることに成功することで、アンカーボルトでの固定を不要とし軽量架台での使用を実現した

このように世界初の技術を多数研究・開発することで、店舗に導入するためのすべての課題が解決され、
世界で初めて、店舗導入を実現したのです。
世界中の大学・研究機関・企業が研究・開発できなかった技術を、
日本のベンチャー企業であるライフロボティクスが多数開発したという事実が、
ライフロボティクスの技術力が世界TOPクラスであることを証明しています。

●COROのデメリット
垂直多関節と比較して、COROにはデメリットがあります。
それは、肘を使った障害物回避ができない点です。
ロボットの導入現場の大多数において、肘を使った障害物回避は不要なため
このデメリットは受け入れる判断をしました。

●食器の認識
今回は、主に丼を中心とした食器を対象としました。
特に、「普通盛」、「大盛」、「特盛」などは、サイズや重量の違いが微妙なため
従業員でも見分けるためにある程度の慣れが必要です。

食器の認識には、カメラを中心とした画像処理技術を導入しました。
店舗であり、蒸気が出る食洗機の後工程では、工場のラインとは異なり、照明条件を均一にすることが困難です。
さらに、作業員がCOROに近づくことも、照明条件を不安定にする一要素となりました。
このため、様々な試行錯誤がありました。

協働ロボットが必要とされている作業環境は、従来の工場のように照明条件を均一にすることが難しく
今回のように照明条件が不安定となることを前提条件とする必要があります。

次回は、作業空間の共用について説明します。

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